2階からの音

くるっぷで公開していた怪談を持ってきた。
文章が下手なのは申し訳ない、堪忍してほしい。
あまり賢くはないので本当にごめんと思いながらも書いている。


悪霊が出たとか呪いの人形などの強烈な話ではなく、妙な話という感じ。
怖くはないが実話なので気味の悪い話が嫌いな方は無視してほしい。
プライベートや説明が長くなりそうな物は省略有りなので矛盾点は無視で。




「2階からの音」


私が結婚した後に故郷の両親が引っ越しをした今の借家。

2週間ほど、母が入院をする手伝いや姉の生活の援護をするために

その古い家に泊まりに行った時の事。



昼間になると誰もいない2階の廊下を走る音が聞こえた。

小さな子供が追いかけっこしているような軽やかな音がする。

1階で掃除をしているとよく聞こえてくる。

明るいからか怖くはないが気味のいい話でもない。

気のせい、と強く言い聞かせて無視を決め込んだ。



そして夜になるとどこからともなく小さくドンとかコトンとか、

昼間とは少し違う音が聞こえてくる。

どこから聞こえているのかわからないが、やはり2階のどこかのようだった。



少し説明をすると、引っ越す前の自分の生家は目の前が墓のせいか、

どこかで音がする、目の端を影が横切るなどの

「何かによる」いたずらが頻繁にあった。

小さな頃からそうなので多少の事ならあまり動じなくなっていた。




いい年こいた姉妹がおかしな話だが、お互い何となく一人は嫌で、

2階の姉の部屋で一緒に寝泊まりをしていた。

普段は1階で寝ている母が今はいない寒々しさもなんだか嫌だった。

そして面白い事に2階にいる時は音は聞こえなくなっていた。




先に床に就いた姉を横目に、

自分はオンラインゲームを遊んでいた。

その時突然に寝入りばなの姉が寝惚けて言った。


「ねえ、この家、なんか花火があがるんだよね」




 そんなわけあるか。




そう思ったけど姉は怖がりなのでこの家ではよくわからない音が

頻繁に聞こえると正直に言うわけにいかなかった。

ちょうどその時は夏で、ゲームでは夏祭りのイベント中。

「ゲームのイベントで花火が上がってる。その音じゃないの?」


室内で花火があがるが何だろうと言われたって困る。

ちょうど良くゲームの花火が目に入ったので

苦し紛れに適当な事を言って流した。


ゲームの音だと言ってはみたものの、

その場しのぎ過ぎて何の説明にもなっていない。

なっていないがうまい答えも無いのでさっさと眠ってほしかった。


仕事で疲れている姉はそうなのかな~と言いながら寝てしまい、

翌朝には会話を覚えている様子はなかった。





やっぱり少し不気味な何かがあるのでは、と思う。

私に霊感はないから見えないし本当の所はわからないけど。

姉にも聞こえていて本当は嫌なんじゃないかと思う。



旦那の待つ帰る家がある自分が妙な事を言って不安にさせたくはない。

話を出してしまえば妙な音は気のせいではなく、

ハッキリとした怪現象になってしまう。

うかつに話題に出してはいけない。

今の所は音がする以外の事は起きていないし、

何も言わずに任務を終えて故郷を後にした。




モヤモヤするので帰ってから旦那に猛烈に話した。

ちなみに故郷の家族は今でもその家で暮らしている。

大変な怪現象などは起きていない。

母には歩かないでくれとドクターストップがかかっているし、

介護手続き等の事もあり、今は引っ越しが難しい。

でも母を看取った後は姉に引っ越しをさせようと決心している。




この先もあの家の音の正体を知る事は決して無い。





0 件のコメント:

コメントを投稿